ネトゲ女子は社長の求愛を拒む
「有里号は奥様連合艦隊に轟沈されました」

「なに言ってるんだ?大丈夫か?電気もつけないで」

直真さんがパチッと電気をつけると明るくなった。
土曜日なのに遅くまで仕事して帰ってきた直真さんはネクタイを外しながら、私の顔を覗き込んだ。

「何があった?」

なんてカッコいい。
今の画を保存しておきたいレベルだった。
本当に顔(だけ)はいいんだよね。

「おい?」

「なんでもありません」

「あるだろ?いいから話せ」

「疲れているでしょうから、明日でいいです」

「人を年寄りみたいに言うな。いいから言え」

「な、なに凄んでるんですか!言っておきますけど、直真さんはちょっと険しい顔するだけでかなりの威圧感ありますからね!?」

「お前がとっとと言わないからだろ?ああ、それとも疲れてないことを証明するか?」

プツとボタンを外したのを見えて慌てて手を振った。

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