ネトゲ女子は社長の求愛を拒む
弟はずるずると布団から引きずり出し、ごろんと床に転がした。
本当に容赦ない。
「ほら、朝メシできているから、ちゃんと食ってけ」
「うー。有給休暇とればよかったー」
「お前は世の中の真面目に働いている皆さんに今すぐ土下座するべきだ」
半熟目玉焼きとウィンナー、レタスが添えられて、味噌汁とご飯、味付き海苔が並んでいた。
弟の伊吹が作ったのだろうが、なかなかできた弟で家事は何でもできる。
前髪がちらちらと目にかかり、鬱陶しいのをのぞけば、顔もまあまあだし、モテるのではないだろうか。
「俺、午後からいないからな。レベリングとか、素材集めとか、絶対に頼むなよ」
伊吹は近くの大学に通う大学生だ。
「うん。圭吾兄ちゃんは?」
「納品に行ったぞ。親父と母ちゃんは店だろ」
うちは酒屋だ。
本当に容赦ない。
「ほら、朝メシできているから、ちゃんと食ってけ」
「うー。有給休暇とればよかったー」
「お前は世の中の真面目に働いている皆さんに今すぐ土下座するべきだ」
半熟目玉焼きとウィンナー、レタスが添えられて、味噌汁とご飯、味付き海苔が並んでいた。
弟の伊吹が作ったのだろうが、なかなかできた弟で家事は何でもできる。
前髪がちらちらと目にかかり、鬱陶しいのをのぞけば、顔もまあまあだし、モテるのではないだろうか。
「俺、午後からいないからな。レベリングとか、素材集めとか、絶対に頼むなよ」
伊吹は近くの大学に通う大学生だ。
「うん。圭吾兄ちゃんは?」
「納品に行ったぞ。親父と母ちゃんは店だろ」
うちは酒屋だ。