ネトゲ女子は社長の求愛を拒む
前は話しかけてきてくれたのに。
「木村さん。秘書を引き受けてもらって本当にありがとう。八木沢さんも残業が減って、ちゃんと帰宅しているみたいだし」
「いえいえ!たいしたことはしてないです。雑用しかしていませんし」
「そんなことないわ。口には出さないけど、八木沢さんは感謝していると思うわ。最近、楽しそうだし」
「…はぁ。そうですか」
きっと私をからかって楽しいだけなんですよ。それ。と思ったけれど、口には出せなかった。
先輩にまだネトゲの話はしてないというか、できない……。
秘書室に入ると、お茶とお菓子が用意してあった。
「わー、ここのカステラ美味しいですよね。ふんわりしてて」
「そうなの。瑞生さんも八木沢さんもここのカステラが好きなのよ。やっぱり、兄弟ね」
「どうして八木沢さんは弟さんのこと、様付けで呼んでいるんですか」
つい、好奇心に負けて聞いてしまった。
「木村さん。秘書を引き受けてもらって本当にありがとう。八木沢さんも残業が減って、ちゃんと帰宅しているみたいだし」
「いえいえ!たいしたことはしてないです。雑用しかしていませんし」
「そんなことないわ。口には出さないけど、八木沢さんは感謝していると思うわ。最近、楽しそうだし」
「…はぁ。そうですか」
きっと私をからかって楽しいだけなんですよ。それ。と思ったけれど、口には出せなかった。
先輩にまだネトゲの話はしてないというか、できない……。
秘書室に入ると、お茶とお菓子が用意してあった。
「わー、ここのカステラ美味しいですよね。ふんわりしてて」
「そうなの。瑞生さんも八木沢さんもここのカステラが好きなのよ。やっぱり、兄弟ね」
「どうして八木沢さんは弟さんのこと、様付けで呼んでいるんですか」
つい、好奇心に負けて聞いてしまった。