ネトゲ女子は社長の求愛を拒む
絶交します!

目を覚ますと、ベッドの上に横になっていた。
見覚えがある。
高級マンションの一室にして、#直真__なおさだ__#さんの部屋だ。
制服の上着がきちんとハンガーにかけられ、シャツとスカート姿のまま、眠っていたようだった。

「目が覚めたか」

「あの、若菜(わかな)ちゃん達は?」

「クビだな」

「もうやめてください!今回、こんなことになったのはやりすぎたせいですよ!倉庫に左遷(させん)するなんて」

「仕事もできなかったし、当然だろう?評判も悪かったしな」

「やり方を言ってるんです。恨みを買わないようにもっとできないんですか?やりすぎなんですよ!」

「俺には俺のやり方がある。敵は徹底的に潰す」

「だからっ」

言いかけた言葉を奪うように唇を塞いだ。

「……っ!」

「うるさい」

「や、やめっ」

なにか言おうとしてもすぐに唇が追ってくる。

「や、だっ」
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