ネトゲ女子は社長の求愛を拒む
勝負の行く末
「大画面だー!やったー!」
金持ち万歳!
秋になり、先に入籍だけ済ませた。
一緒に住みたいと直真さんが言ったためである。
もー!本当に寂しがりなんだから!と思いながら、顔がにやけた。
直真さんが親に挨拶にきて、父親はだめだ!とか言っていたけれど、父親と売り物の『鬼殺し』で飲み比べをし、直真さんが勝った。
そのおかげかどうかしらないけど、直真さんと父親は仲が良くなり、たまに一緒に店で飲んでいるらしい。
そして、父親の許しを得て今日から一緒に暮らすようになった。
でもね、なにが一番嬉しいってこれよ!
テレビを前に微笑んでいると、直真さんが段ボールを片付けながら言った。
「お前、喜ぶところ違うだろ」
ゲーム機をせっせとテレビに接続していると、呆れた様子でそれを見ていた。
「いいか、ゲームは一日二時間まで!」
「私は小学生か…」
「一時間のところを二時間にしてやったんだ。ありがたく思え」
「わかりました。ネトゲは二時間で他のゲーム機ならいいですか?」