Present for you〜Gentleman side〜
ネクタイピン、して来てくれたんだね。嬉しい。
そう言って志帆は他の招待客のところへ行き、挨拶を始める。志帆の先程の言葉に俺はフリーズし、数秒後にぶわりと熱が込み上げて来て顔を覆った。
「……反則だろ!」
志帆はどういうつもりであの言葉を言ったんだ、と考えているうちに志帆の招待客に向けた話が終わり、招待客は酒や料理を楽しみ始める。高級ホテルを貸し切ってのパーティーだから、並んでいる料理も豪華なものだ。俺が一度も見たことのない料理もある。
「奏ちゃん、お肉好きでしょ?これおいしいよ」
どれを食べようか迷っていると、皿を持った志帆が教えてくれた。俺は「サンキュー!」と言って志帆の勧めてくれた肉料理を取り、壁際へと向かう。ついてこなくてもいいのに、志帆は俺の隣に立った。
「パーティーの主催者が壁際にいるっておかしくね?」
「奏ちゃんの隣が一番安心してご飯が食べれるの!」
「何だそれ」
どちらからともなく笑う。志帆のこういうところに俺は惹かれたんだ。金持ちとか、庶民とか、全然考えることなく接する志帆に、俺は恋に落ちたんだな……。
そう言って志帆は他の招待客のところへ行き、挨拶を始める。志帆の先程の言葉に俺はフリーズし、数秒後にぶわりと熱が込み上げて来て顔を覆った。
「……反則だろ!」
志帆はどういうつもりであの言葉を言ったんだ、と考えているうちに志帆の招待客に向けた話が終わり、招待客は酒や料理を楽しみ始める。高級ホテルを貸し切ってのパーティーだから、並んでいる料理も豪華なものだ。俺が一度も見たことのない料理もある。
「奏ちゃん、お肉好きでしょ?これおいしいよ」
どれを食べようか迷っていると、皿を持った志帆が教えてくれた。俺は「サンキュー!」と言って志帆の勧めてくれた肉料理を取り、壁際へと向かう。ついてこなくてもいいのに、志帆は俺の隣に立った。
「パーティーの主催者が壁際にいるっておかしくね?」
「奏ちゃんの隣が一番安心してご飯が食べれるの!」
「何だそれ」
どちらからともなく笑う。志帆のこういうところに俺は惹かれたんだ。金持ちとか、庶民とか、全然考えることなく接する志帆に、俺は恋に落ちたんだな……。