Present for you〜Lady side〜
2、君からのお守り
大学のレポートがようやく終わった休日の午後、まるで講義が終わった後のようにドッと疲れが押し寄せてしまい、ベッドの上に倒れ込む。

「あぁ〜、疲れた……。やっと終わった〜!!」

息抜きにYouTubeで動画でも見ようか、それともネット小説でも読もうかな、なんて考えているとLINEが届く。送ってきた人物を確認し、私の胸がギュッと高鳴った。

LINEをくれたのは、同じゼミに所属している風雅(ふうが)くんだ。彼の家は会社をいくつも経営していて、彼はそこの跡取り息子。玉の輿を夢見る女の子が彼の周りに群がるものの、すぐに「あんなの無理」と離れていく。それを見て、彼に恋する私はホッとしちゃうんだ。

風雅くんはイケメンで、お金持ちなんだけど、博識が故に一つ話をすれば色んな知識を教えてくれる。勉強好きな人は嬉しいだろうけど、ただお喋りを楽しみたい人にとっては地獄だろうね。

さて、そんな彼から突然LINEが来た。内容は「よければカフェでお茶をしませんか?」とのこと。これにOKしないわけにはいかない!
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