confused me
「......まさか、ここから出ようとか考えてるんじゃないよね」


「そんなこと、ないですよ」


「君がいなくなったら、僕はもう...君から離れた数年間、君に会うことだけを考えて生きてきたのに」


縋るような目をして、私にまたがる。
そして、私の肩をベッドに沈ませる。

私は、流れるように嘘をついた。


「出るわけないでしょう、律さんがここに帰ってきてくれるのに」


「...ははっ、そうだね。僕は何があっても、ここに帰ってくる...君のために、きみだけのために!!」


しかしそれは逆効果であったようで、今度は殺気立った目をする。

コロコロと表情を変えて、忙しそうだ。
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