confused me
「なのに、なのに君は...出るわけないなんて、どうしてそんなに嘘をつくの」
「嘘なんかじゃ、」
「僕は君を誘拐して、ここにしばりつけて、監禁してるんだ!!なのに、出たくないなんてそんなことあるわけないだろう!?」
「...律さんは、私の事、信じられないんですか」
彼がコロコロと表情を変えるように、私もポロポロと嘘をつく。
極めつけには、私のこと信じられないの?なんてメンヘラを醸し出した。
それが彼には効いたようで、困ったように眉を下げる。
「ごめん、少し感情的になってた...そんなことない、僕は心の底から信用してる。その証拠に、君には僕の職業を教えたんだ」
ごめん、そうもう一度謝って、私にキスをする。
彼の前では抵抗することもままならないので、私は受け入れるしか無かった。