confused me
「さ、そろそろ上がろうか」


そう2人で上がって、身体を拭いて、服を着る。

下着のサイズはピッタリだし、彼の服は着心地が良い。
私の好きな素材だ。


「ふふ、かわいい...僕の服を着てくれてると思うと、二度とその服を洗いたくなくなるよ」


「...それは、きちんと洗ってください」


「わかっているよ、でも...」


「あなたが言う通り、私はここにいますよ」


そう言うと、目を大きく開く。
そして、唇を噛んで、俯いた。


「なんで、君はッ...!!」


「ここにいさせてくれるんでしょう...?なら、きちんと洗濯をしてください。何度でも着ますから」


彼は、私を無理やり引き寄せて、抱きしめた。

潰れてしまうほどに、強く。
そして、涙を流して言った。


「僕がしているのは...立派な、誘拐だ」
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