confused me

-Day 3.5-

「あぁ...なんて可愛い寝顔だ」


ちゅ、と音を立てて彼女のおでこにキスをする。

ヨーグルトに混ぜられた睡眠薬が効き始め、彼女は眠っている。


「どうか、いい子に...いい子に、大人しくしててね。」


頭を撫でる。
でも寝ている君は反応しない。


「愛してる。すぐ帰ってくるからね。だから、いい子にお留守番してるんだよ」


優里が言った、ここにいるというのは嘘だ。
僕は彼女を理不尽に監禁した。


“愛している”という、僕の自己満のため。

彼女が自分の隣にいると、本当は相思相愛で、愛してくれてるんじゃないかと錯覚に陥る。

でもそんなことは有り得るはずもない。


「......おやすみ、優里」


そうして今日も、僕は人を殺しに行く。
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