confused me
彼の魅力とはなんだろうか。
彼に抱きしめられながらふと考える。

顔はイケメン。声だって落ち着きがあってかっこいい。いわゆる、イケボと呼ばれる部類だろう。

料理だって美味しい。

背だって高くて、頭も良さそうだ。

...でも、道徳心はないだろう。

匂いはあまり良くなくて、血の香りがする。
まぁ人を殺すから、仕方ない面もあるのだろう。

仕方ないとはいえ、少しきつい。


「優里、顔を上げて」


彼が私にキスをする。
そして、首筋を噛んだ。


...あぁ、あと、キス魔で、忠誠心のある犬のようだ。


「かっわいいなぁ...もう、どれだけ好きにさせるの」


どうして私のことを好きなのだろうか。
私は、それを聞いてみることにした。
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