confused me
しばらく話しているうちに、夜が来た。
私はまたご飯を食べる。

今日は、白菜と豚肉のミルフィーユだ。


「どう?君、白菜が好きだろう」


「...おいしい」


「本当?良かった。よく噛んで食べるんだよ」


薬もってくるから待っててね、そう言って彼は出ていく。

どうして彼は、私の好きな物を知っているんだろう。

ここ最近はご飯なんて滅多に食べていなかったし、食べていても好物なんて食べなかった。

私の一番好きなものはシチュー。
でも自分でシチューなんて作ったことがない。

監視カメラをつけていたにしても、シチューが好きでパン派なんてどうやって知ったのだろう。


...そもそも、いつから好きなのだろう。
また聞くことが増えてしまった。


「さ、薬飲もうか」


いつの間にか薬と水を持ってきた彼の言う通り、私は薬を飲んだ。
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