confused me
「ごめんね、遅かったの怒ってる?」


「......」


「本当に、ごめんね...お願いだから、許して」


謝られてもなお拗ねる私に、彼が必死に許してくれと頼む。

そんな彼を見ていられなくて、私は顔を逸らした。


「明日は早く帰ってくると誓うよ。そうだ、いっそ休んで、二人きりで過ごそうか」


「...明日早く帰ってこなかったら、許しませんからね」


彼の方に顔を埋める。
そんな私の頭を、優しく撫でてくれた。


「かわいいなぁ、もう...好き」


「......」


「たまらなく好きだよ。愛してる。」


彼は私にキスをする。
彼はどうやら、キスが好きらしい。

きすがすき...どちらから呼んでも同じだ。

そんな発見をしている私の首を、また彼が噛んだ。
< 33 / 100 >

この作品をシェア

pagetop