confused me

-Day 6-

「おはよう、今日は早く帰ってきたよ」


「......んん...」


「ふふ、かわいい...まだ眠たいんだね」


彼が私を抱きしめる。
またあの匂いがして、突き飛ばした。


「......やだ」


「いたいなぁ...酷いよ、いきなり突き飛ばすなんて。あんなにキスもしてくれて、抱きしめてくれたのに」


私の力じゃ、高校生一人も距離を離すことが出来なかった。

私に手を伸ばす彼を見て、私は距離をとった。


「ほら、おいでよ。素直に言うことを聞いたらお仕置きはしないであげる」


昨日よりもっともっと強くなった女物の香水。
どうして?今日は早く帰ってきたのに。

昨日より、もっともっとくっついていたとしか考えられないような強さだ。


怪しげな笑みを浮かべる彼から、離れなければならないと、身体中が信号を出した。
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