confused me

-Day 6.5-

「ふふっ、律くんから誘ってくれるなんて」


あぁ...哀れな女。
騙されてるとも知らず。のこのこと着いてきて、殺されるなんてさすがに思ってないだろう。


「話ってなぁに、律くん」


「...ねぇ、抱きしめてもいい?」


今まで通り抱きしめて、シミュレーション通りに。

抱きしめたついでに、背中からナイフを突き立て刺した。


「がっ...!!」


「あーあ、汚い声。」


刺されるとは到底思っているはずもなく、女は土に倒れ込む。
このまま土に還ってしまえばいいのに。


「ふふ、僕と優里を引き裂くようなお前の匂いも、家柄も、顔も、全部大嫌いだ。死んで正解だよ、おめでとう」


ぐっちゃぐちゃに、文字通り、原型を留めないほどに、僕はそいつを殺した。
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