confused me
「あぁ―――ボス?殺したよ」


ボスに電話をかける。
それは殺したという報告と、しばらく働かないという報告だった。


「え?早すぎるって?ふふ、結局死ぬんだから関係ない。そうそう、明日から僕働かないから」


早く、優里に会いたい。
これから帰って血を落として、服をゴミ箱にぶち込めば、一緒に寝られるだろう。

それに、明日は祝日。

学校がないから、一日一緒だ。
そのために、睡眠薬の量も減らしてきた。


「はぁ?言ったでしょ。僕、やっと捕まえたんだ...あの子のこと。あの子、僕になんて言ったと思う?手枷を外してくれるならここから出ないって!」


嬉々として話す。

ボスは静かに、僕の声を聞いていた。


早く帰って、優里を安心させよう。
もう他の女を抱きしめないよと、そう、安心させるのだ。


早くキスをしたい。

唇の寂しさを感じながら、僕は家に帰った。
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