confused me
「......無理をするな、リツ」


大嫌いな深海魚の声を背に、俺は意識を失った。




―― ―― ―― ―― ―― ――




「リツをやられるなんて、痛手だねぇ」


「......まだ起きてないんですか」


貫禄...なんて微塵もないヒョロヒョロのボス、工藤がつんつんとリツの頬をつつく。

やめろ、そう言いたいも、ボスだから言えない。


「そうだ、アキ。君リツの家に行ってきてくれよ」


「...俺がですか?」


ボスが指示をする。
彼はなにか企んでいるようだった。


「彼には女がいるんだ、それも、監禁してる」


リツの私物だというふたつの鍵がついているキーホルダーを、俺に手渡した。


「リツに恩返しをしてもらわなきゃ...ねぇ?」
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