confused me
...この部屋はなんなのだろう。手の鎖は短いものの、足の鎖は長いため、起き上がることに成功する。

その部屋の小さな窓からは月光が差し込んでいて、夜だと自覚させると同時に、部屋を少し明るくしてくれた。


「...どこなの、ここ」


私の寝ているベッドはおそらく、キングサイズだ。私はやや右側に寄って寝かせられている。

あの男が、横に来るのだろうか。

...そう考えると、寒気がして、背筋が変になる。


「なんで...こんなことに」


おそらく昨晩は、きちんと部屋で寝ていたはず。
戸締りだって、もちろんしていた。

窓なんて開けないし、外にも行かないから鍵は常にかかっている。

いや、私をここに監禁できるほどの人物だ。

部屋に入るために鍵を入手する、またはピッキングをすることだってできるかもしれない。

問題なのは私がどうやって連れてこられたからではなく、ここからどうやって出るかである。
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