confused me
「お前のことを思い出したら、女の両親のことも思い出すんじゃないか」


「......関わりなんてほぼなかったんだし、思い出すような記憶ないでしょ」


「まぁ、そうかもな」


しばらく運転して、一旦コンビニで飲み物と飯を買う。
今日は高速道路を使って、県外で仕事だ。


「わ、これ優里が好きそうだなぁ...」


そう言って手に取ったのは抹茶オレ。
これ飲もうっと、なんて言いながら、一本とった。


「お前、抹茶飲むのか」


「...優里が好きなものは僕も好きになれるんだ」


「......試しにこのラテも買ってみたらどうだ」


「これ、美味しいの?」


「キラーバックスのラテだ。嫌いなやつはいないだろう」


へぇ、なんて言いながら、それを買った。
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