隣のイケメン先生にドキドキが止まらない~内緒の授業は放課後に~
『あの…本当に行ってもいいんですか?』


『いいよ、もちろん』


その甘い声につられるように…


私は選んだ食材をカゴに入れて、部屋を出た。


息を飲んで…


指を恐る恐る伸ばしてインターフォンを押した。


『ピンポン』


ドアを開けて先生が顔を出した。


『入って』


ドキッとする。


『ありがとうございます。し、失礼します』


私は差し出されたスリッパを履いて、リビングに入った。


『悪いな。今日は…何?』


私のすぐ隣に立ってカゴを覗き込む。


ち、近すぎるよ。


いい香りと先生の体温を少しだけ感じて、私は卒倒しそうになった。


心臓も爆発寸前で…


『きょ、今日は…』


どうしよう、手が震えるし、声も上手く出せない。


こんな緊張したのは人生で初めてかも知れない。


ここで倒れて先生に迷惑かけられないし…


え~い、落ち着け陽愛!


倒れちゃダメだ、しっかり立って!


私は、心の中で必死に自分にそう言い聞かせた。
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