隣のイケメン先生にドキドキが止まらない~内緒の授業は放課後に~
『俺は一人暮らしだ。料理は…かなり苦手だから…キッチンは宝の持ち腐れなんだ』


先生は恥ずかしそうに言った。


『一人暮らし…なんですか?本当に?結婚したとかするとか…』


『誰がそんなこと言った?結婚するなら相手がいる』


『相手…いないんですか?』


『…いない』


『本当に?』


『ああ』


『彼女さんもですか?』


この際だ!みたいに次々と質問攻めにしてる自分に驚く。


『ああ』


ちょっと…しつこかったかな?


『す、すみません』


『謝ってばっかりだな。いいから早く作って』


『あ、はい!すぐ作ります』


私は急いで持ってきた食材を切ってフライパンで炒め始めた。


焼きそばソースの匂いが部屋に充満する。


『いい匂いだ』


先生が私に言った。


いやだ、ちょっとまたこっちに来ないで。


そんな願いは届かず、先生はキッチンの中に入ってフライパンを覗き込んだ。


そう、私の肩越しに。
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