隣のイケメン先生にドキドキが止まらない~内緒の授業は放課後に~
もしかして誰にでもこんなことするの?って、一瞬嫌な思いがよぎった。


『好きだ』


え…何?


嘘…でしょ?


『俺、陽愛が好きだ。生徒だったお前をいつの間にか…』


『う、嘘です、そんなこと有り得ません!』


私は思わず先生を突き放した。


『陽愛?』


『私みたいな地味な女を、先生みたいな、その…とてつもないイケメンが好きになってくれるはずないです。学校にもキラキラした女子がいっぱいいるじゃないですか。からかうのは止めてください』


恥ずかしくて泣きそうになる。


『…ごめん』


『え?』


それって、やっぱりからかってたってこと?


『これを話したら陽愛に気持ち悪がられるから』


『な、何をですか?』


『…ここに引越して来た理由』


『理由?』


『ああ』


『偶然…じゃないんですか?条件に合ったからたまたま…って』


『違う。陽愛の…君の近くにいたくて。でもこんなこと言ったらストーカーだな。教師が生徒の隣にわざと引越したなんて…間違いなくネットニュースになる』
< 68 / 81 >

この作品をシェア

pagetop