御曹司社長は恋人を溺愛したい!
「凛々子が私を嫌いじゃないのはわかったけど、私に嫌なこと言ったり、嫌がらせしなきゃいいと思うんだけど……」
ぷいっと凛々子は顔を背けた。
「おおかた、あれだろ。小学生男子が好きな女の子に嫌がらせするっていうやつだろ。菜々子の気を引きたくてやってたんだろうが、まあ、実際、逆効果だよな」
雅冬さんは呆れていた。
「凛々子。それ100%嫌われるパターンだからね?」
「なによ!私の事、嫌いなの!?」
嫌いだよ!!と、言いたかったけど、言えなかった。
泣いてる凛々子をこれ以上、追い詰めたらなにをやらかすか。
「嫌がらせしないなら、まあ……」
「俺は二度と近寄らせたくないけどな」
「最低な男ね!」
「なんとでも言え。これを見ろ!」
ほら、と婚姻届けを雅冬さんが自慢げに見せた。
「後は出すだけだからな」
なんて大人げない。
証人欄に八木沢直真、八木沢有里と書いてあった。
八木沢さんに頼んだんだ……。
ぷいっと凛々子は顔を背けた。
「おおかた、あれだろ。小学生男子が好きな女の子に嫌がらせするっていうやつだろ。菜々子の気を引きたくてやってたんだろうが、まあ、実際、逆効果だよな」
雅冬さんは呆れていた。
「凛々子。それ100%嫌われるパターンだからね?」
「なによ!私の事、嫌いなの!?」
嫌いだよ!!と、言いたかったけど、言えなかった。
泣いてる凛々子をこれ以上、追い詰めたらなにをやらかすか。
「嫌がらせしないなら、まあ……」
「俺は二度と近寄らせたくないけどな」
「最低な男ね!」
「なんとでも言え。これを見ろ!」
ほら、と婚姻届けを雅冬さんが自慢げに見せた。
「後は出すだけだからな」
なんて大人げない。
証人欄に八木沢直真、八木沢有里と書いてあった。
八木沢さんに頼んだんだ……。