御曹司社長は恋人を溺愛したい!
「レジ袋なんてまだまだ序の口もいいところですよ。本当に怖いのはね、これからだから!」
有里さんはそう言って、ため息を吐いた。
赤ワインをぐるぐると回しながら、
「奥様同士の付き合いで本当に大変なのは撫子《なでしこ》の宮《みや》会なんですよ」
「それ、なんだ?」
雅冬さんは初耳だったらしく聞き返した。
ぴっと有里さんは指を一本立てて言った。
「宮ノ入の社章である桜ではなく、一歩下がって撫子と名付けられたこの会は宮ノ入グループの奥様達の会です」
「小言のうるさいババア…いえ、奥様の会です」
にっこりと八木沢さんが微笑んだ。
「そんなものがあるのか」
なんでも八木沢さんは知っていて、隙が無い。
「何を他人事みたいに言っているのか。その会の会長は雅冬さんの母親の聖子さんですよ」
「知らなかったな」
有里さんはそう言って、ため息を吐いた。
赤ワインをぐるぐると回しながら、
「奥様同士の付き合いで本当に大変なのは撫子《なでしこ》の宮《みや》会なんですよ」
「それ、なんだ?」
雅冬さんは初耳だったらしく聞き返した。
ぴっと有里さんは指を一本立てて言った。
「宮ノ入の社章である桜ではなく、一歩下がって撫子と名付けられたこの会は宮ノ入グループの奥様達の会です」
「小言のうるさいババア…いえ、奥様の会です」
にっこりと八木沢さんが微笑んだ。
「そんなものがあるのか」
なんでも八木沢さんは知っていて、隙が無い。
「何を他人事みたいに言っているのか。その会の会長は雅冬さんの母親の聖子さんですよ」
「知らなかったな」