御曹司社長は双子の姉を溺愛したい!
奥様達の『撫子の宮会』
日曜日午後、場所はマンションにあるパーティールームを貸し切って『撫子の宮会』は開催された。
服は無難なスーツでパールのネックレスとイヤリングをつけた。
もちろん。
選んだのは雅冬さん。
セレブな服装なんて私にはわからない。
『セレブで無難で清楚な服!』って、雅冬さんに要求した。
おかげで服装につっこまれることはなさそうだ。
中に入るとホテルのエントランスに置いてありそうな高そうなソファーとテーブル、台座には豪華な花が生けられ、ケーキスタンドにはマカロンやチョコレート、マドレーヌやフィナンシェ、一口サイズのイチゴのケーキやチョコレートケーキ、ピスタチオムースのケーキ、フルーツタルトがのせられていた。
こんな場じゃなかったら、ケーキバイキングみたーいなんて思って大喜びで食べていたと思う。
「お招きありがとうございます」
すでに奥様達は揃っていて、私が最後というよりも時間をずらして招待されていたようだった。
「皆様、こちら雅冬が選んだ女性で菜々子さんとおっしゃるの」