御曹司社長は恋人を溺愛したい!
「あんまり優秀になったら、今よりずっとモテモテになって私が困りますよ」

「妬いてるのか」

「当たり前です!」

「俺の気持ちを軽くできるのは、菜々子だけだ」

そう言って、雅冬さんは抱きしめると、唇を重ねた。

「特別なんだ」

真剣なまなざしに胸が熱くなった。

「二度目のプロポーズみたいですね」

首に腕を回し、自分からキスをした。

「菜々子こそ、大学で浮気するなよ」

真面目な顔をして言われた。

「するわけないでしょ!!」

まったく、独占欲が強いんだから。
ぺちっと額を叩いた。

「遅刻しますよ!」

「そうだな」

慌てて朝食を食べ、二人で部屋から出た。

「今日のご飯は何がいいですか?」

「和食かな」

エントランスに出ると、警備員とコンシェルジュが一礼し、挨拶をした。

「何限目からなんだ?」」

「今日は二限目からなんですけど。図書館で少し勉強してから二限にでるつもりなので」

「偉いな。菜々子は」
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