御曹司社長は恋人を溺愛したい!
雅冬さんはきちんとした大人みたいに見えた。

「お前、地味だな」

「え?」

「お前。まだ若いんだから、明るい格好をしろよ。よし。いいところに連れていってやる!」

雅冬さんは腕をつかみ、運転手付きの車に連れていった。

「服を買いにいく。あと、美容院」

「かしこまりました」

な、なんだこれは。
ベンツってやつじゃ。
運転手もいるし。
もしかして、お金持ち!?

「あ、あの」

「驚いたか!」

なにその得意顔。
「お前はいまいち、俺のすごさをわかってないからな。ちょっとわからせてやろうと思っていた」

「えええ!?」

すごさってなに?
このベンツのこと?
金遣いの荒さの事?
私にすれば、どれも驚きのレベルだよ!!
ご飯だけと思っていたのに、まさかの展開に唖然(あぜん)として、なにも言えなかったのだった。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


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