御曹司社長は恋人を溺愛したい!
前菜が運ばれてきて、目の前に置かれた。
魚介のマリネのサラダ、自家製ハーブドレッシングがかかっていた。
エビがプリッとしてるし、白身魚のお刺身は新鮮で歯ごたえがいい。

「おいしい!」

「それはよかった。この店は自家栽培の野菜を使っていて野菜がうまいんだ。お前、ピザとかカツサンドばっかりだと、体に悪いだろ」

おっしゃる通りです。はい。

「ピザにはトマトソース入ってますよ。トマトソースは野菜なんで。セーフじゃないですか?」

「いや、トマトソースを野菜って言う時点でアウトだろ!?」

「アメリカ人ならセーフって言いますよ」

「日本人だからな!?」

うわー。上品なコンソメスープ!
ツッコミを無視して、透通ったコンソメスープを口にした。

「はー。贅沢ですね」

野菜の味が深い。

「幸せそうに食べるな」

「はあ、まあ」

「服やアクセサリーを買った時は喜ばないし、どうしようかと思っていたぞ」
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