御曹司社長は恋人を溺愛したい!
「昔から、あの人はああだからな。従兄に俺が負けると、ヒステリーを起こす」

「そうなんですか……」

「それより、今日、一緒に夕食を食べて帰ろう」

「この流れで!?」

「言っただろ、口説き中だって」

そうだけど…。
赤い頬のまま、そんな無邪気に笑わないで欲しい。
叩かれて平気な訳がない―――なぜか、自分の事の様に悲しくて胸が痛かった。


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