御曹司社長は双子の姉を溺愛したい!
姉は社長秘書?
「確かに中華料理って言いましたけど………」
雅冬さんが夕食を食べて行こうと言ったので、ラーメンか餃子みたいなお手軽なものをと思って『それじゃあ、中華料理がいいです』と、返事をしたところまではよかった。
それなのに―――窓の外にはオフィスビルの灯りや地上の車のライトが夜の闇を照らし、幻想的な夜景が広がっていた。
「私の知ってる中華料理屋と違う……」
「ん?中華料理だろ?違ったか?」
「確かに中華料理屋ですけど。まさか高級ホテルの中華料理とは思いもよりませんでした……」
しかも、当然のように個室を貸し切りにしているし……。
大きな海老のエビチリや点心、フカヒレスープが運ばれてきた。
「はー…ココナッツ団子美味しい。素人には作れない味ですね」
「酢豚の野菜もちゃんと食えよ」
「わかってますって!」
美味しいもの食べると、テンションあがるなあ。