御曹司社長は双子の姉を溺愛したい!
妹は社長を誘惑する
秘書の仕事をしていても仲良くしている人達とはそう変わらぬ関係を続けていた。
特に今まで仲良かった掃除スタッフは私を見かけると手を振ってくれたり、歩いているとお菓子をくれたりする。
今日は出勤したばかりのシゲさんに呼ばれて掃除スタッフが使うロッカールームにきていた。。
「わぁー!シゲさん、タイ焼き買ってきてくれたんだ!」
茶色の紙袋を受け取った。
まだ、あたたかい。
「腰を痛めた時、約束していただろ?社長と食べな」
「ありがと!」
熱い緑茶をいれて、雅冬さんと一緒に食べよう。
タイ焼きとか食べたことあるのかな?
お金持ちだからタイ焼きなんて初めて食べるかもしれない。
きっと驚くだろうな。
あまりのおいしさに。
いそいそとタイ焼きを抱えて戻ると社長室に凛々子がいた。
なにをしているのかと、のぞくと
「姉のことで話したいことがあるんです」
凛々子は可愛らしくうつむき、雅冬さんの手を両手で包み込んだ。
「なんだ?」