御曹司社長は恋人を溺愛したい!
「姉はずっと私の好きな人を奪ってきたんです。社長のこと、私が素敵な人だって言ったから、社長に近づいてっ」
は、はあー!?なにを言ってるの?
目をうるませ、手を自分の頬にあてた。
な、なるほど。
あんな感じで誘惑するのねって悠長に眺めてる場合じゃなーい!!
私の動揺をよそに雅冬さんはちょっとも動じず、不思議そうに首を傾げて、うーんと唸っていた。
「おかしいな。菜々子と出会ったのは沖重《おきしげ》にくる前だったはずなんだけどな?」
「えっ」
「俺が間違って古い名刺の方を渡したんだったな。確か。そのせいで、菜々子はずっと俺を宮ノ入の部長だと勘違いしていたからな。社長とわかったときの間抜けづらときたら」
ぷっと思い出し笑いされた。
くっ!だれが間抜けだ!
いないと思って!
「社長。姉のこと、好きなんですか」
「ああ」
は、はあー!?なにを言ってるの?
目をうるませ、手を自分の頬にあてた。
な、なるほど。
あんな感じで誘惑するのねって悠長に眺めてる場合じゃなーい!!
私の動揺をよそに雅冬さんはちょっとも動じず、不思議そうに首を傾げて、うーんと唸っていた。
「おかしいな。菜々子と出会ったのは沖重《おきしげ》にくる前だったはずなんだけどな?」
「えっ」
「俺が間違って古い名刺の方を渡したんだったな。確か。そのせいで、菜々子はずっと俺を宮ノ入の部長だと勘違いしていたからな。社長とわかったときの間抜けづらときたら」
ぷっと思い出し笑いされた。
くっ!だれが間抜けだ!
いないと思って!
「社長。姉のこと、好きなんですか」
「ああ」