御曹司社長は双子の姉を溺愛したい!
「わかりました。雅冬さんは髪を乾かし、服を着てください。あなたの服も買ってきますね」

てきぱきと指示をし、八木沢さんは家から出ていった。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「ありがとうございます」

コンビニのお弁当とパン、カップ麺とお菓子、お茶が並べられ、服と下着まで八木沢さんは買ってきてくれた。
サイズがぴったりで、ちょっと引いた。
リビングに座り、雅冬さんは不機嫌そうに横を向いていたけれど、八木沢さんは床に落ちていたボタンを拾い上げ、雅冬さんに投げつけた。
ビシッと頬にあたり、雅冬さんはイラッとした顔をした。

「遅れてやってきた反抗期ですか?」

「俺にそれを言える立場かよ。お前はいまだ、じいさんに反抗期だろ」

ぴくっと八木沢さんの頬がひきつった。
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