魔法の恋の行方・7日目の恋(シリーズ5 ダリウスとリセ)
<ホテル・ペントハウス・ダリウスの部屋>

リセが指示された部屋に入った。
天蓋(てんがい)付きの大きなベッドが中央にある、
豪華な部屋だった。

ベッドには上半身裸の男が、寝そべっている。
そして床には、リセの履歴書が散らばっていた。

「失礼します。
今度担当させていただきます、
リセと申します」
リセは扉の所で頭を下げた。

「こっちに来い」
再度指示が出たので、
リセは毛足の長い、歩くたびに埋もれてしまうような絨毯(じゅうたん)を進んだ。

ベッドの天蓋(てんがい)から垂れるカーテンの中にいる、
<1週間だけの主人>を見る事が
できる位置まで進んだ。

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