魔法の恋の行方・7日目の恋(シリーズ5 ダリウスとリセ)
<帰宅の車の中・>
リセは時折、
バックミラーで彼の姿を確認しながら、考えていた。
ダリウスは、窓の外をずっと物憂げに見ていた。
疲れているのか・・
それとも・・別のなにか・・
「シナモンの匂いがする・・」
ダリウスが唐突に言った。
リセは心臓が止まる思いで、
ハンドルを握る手に思わず力が入ったが、
何とか平静を取り繕った。
待機中に、かじったクッキーの匂いが残っていたか・・・
リセの好きな物・・
それはシナモン入りのクッキーだ。
昨日はお持ち帰り女性の香水で
まぎれたから、ばれなかったが・・
「失礼いたしました。換気をいたします」
リセは窓を少し開けて、空気を入れようとした。
「いや・・かまわない」
ダリウスは窓の外を見ながら、
そう答えた。
リセは時折、
バックミラーで彼の姿を確認しながら、考えていた。
ダリウスは、窓の外をずっと物憂げに見ていた。
疲れているのか・・
それとも・・別のなにか・・
「シナモンの匂いがする・・」
ダリウスが唐突に言った。
リセは心臓が止まる思いで、
ハンドルを握る手に思わず力が入ったが、
何とか平静を取り繕った。
待機中に、かじったクッキーの匂いが残っていたか・・・
リセの好きな物・・
それはシナモン入りのクッキーだ。
昨日はお持ち帰り女性の香水で
まぎれたから、ばれなかったが・・
「失礼いたしました。換気をいたします」
リセは窓を少し開けて、空気を入れようとした。
「いや・・かまわない」
ダリウスは窓の外を見ながら、
そう答えた。