魔法の恋の行方・7日目の恋(シリーズ5 ダリウスとリセ)

遊園地の試験

<次の次の日・5日目・駐車場>

リセは指定された時間に、
ホテルの駐車場で待っていた。
今日はパーティではないらしい。

出て来たダリウスは、
フード付きのパーカーの上に
カジュアルジャケット

下はジーンズ、白の革のスニーカーという、
どこにでもいそうな青年のようだった。
でも、黒いサングラスをかけている。

いつもの通り、
ダリウスは後部座席に座った。

「どちらに行かれますか?」
リセが聞くと、

ダリウスは珍しく考え込んでいたが

「遊園地だ」
「わかりました」
リセも、いつもと同じように答えた。

しかし、リセの脳内はフル回転していた。
一人で遊園地に行くのはおかしい、何か意図があるはずだ。

それとも、誰かが来ていて、
合流するのか・・・
とにかく、
注意をしなくてはならない。

遊園地は人が多いはず。

ダリウスにまかれたら・・
人混みに紛れてしまったら、
探すことは困難だ。

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