魔法の恋の行方・7日目の恋(シリーズ5 ダリウスとリセ)
<遊園地・その1>

リセの予想どおり、遊園地は多くの人で賑わっていた。

ダリウスは身長があるので、歩幅が大きい。

小柄なリセは、ついて行くので必死になってしまう。
見失ったら困る!!!

「ダリウス様・・!!」
リセがいつもより大きな声で・・
叫ぶように

「手をつないでください!!」

ダリウスは振り返り・・・
まったく驚いたようにリセの顔を見た。

リセにもサングラス越しに
ダリウスが、面食らった表情をしているのがわかった。

何という事を言ってしまったのか・・

リセも・・
自分の大胆発言にどう対処したらよいか・・・
判断ができなくなっていた。

しばらく沈黙があったが、

「お前のその恰好では・・」
ダリウスがそう言い、ジャケットを脱いだ。

サングラスを外し、パーカーを脱いで、すぐ脇の木の枝にひっかけた。

それから
ジャケットをまた着て、
もう一度サングラスをかけなおすと、
「これを着ろ」
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