魔法の恋の行方・7日目の恋(シリーズ5 ダリウスとリセ)
<遊園地・その2>
ダリウスは
自分の脱いだパーカーを、リセにつきつけた。
「・・はい」
命令なので、
リセは自分の上着の上から、
パーカーをかぶって着た。
小柄なリセにはそれでも、
大きかったが。
ダリウスはジャケットの内ポケットから、
小さなナイフを取り出すと、
リセに近づいた。
「動くな!」
リセは目をつぶった。
失言が原因で死ぬのかな・・
殺されるのかな
死ぬ前に、シナモンクッキーを
山ほど食べたかったな・・
と思いつつ、息を止めた。
頭のすぐそばで、
ダリウスの動く気配がした。
リセの髪が・・ふわっとほどけた。
「このほうが・・いい」
その声に、リセは目を開けた。
ダリウスはすでにナイフをしまっていた。
やっと、リセは気が付いた。
ダリウスは、リセの髪をしばる紐をナイフで切ったのだ。
「行くぞ」
ダリウスはそう言って、自分の右手を出した。
リセはほとんど涙目で、ダリウスを見た。
手・・ああ・・つなぐのか・・
そう言ったのは私だ・・・
リセはおずおずと、ダリウスの手に自分の手を乗せた。
その手は大きく、少し冷たいように感じたが、
リセの手をしっかり握ってくれた。
ダリウスは
自分の脱いだパーカーを、リセにつきつけた。
「・・はい」
命令なので、
リセは自分の上着の上から、
パーカーをかぶって着た。
小柄なリセにはそれでも、
大きかったが。
ダリウスはジャケットの内ポケットから、
小さなナイフを取り出すと、
リセに近づいた。
「動くな!」
リセは目をつぶった。
失言が原因で死ぬのかな・・
殺されるのかな
死ぬ前に、シナモンクッキーを
山ほど食べたかったな・・
と思いつつ、息を止めた。
頭のすぐそばで、
ダリウスの動く気配がした。
リセの髪が・・ふわっとほどけた。
「このほうが・・いい」
その声に、リセは目を開けた。
ダリウスはすでにナイフをしまっていた。
やっと、リセは気が付いた。
ダリウスは、リセの髪をしばる紐をナイフで切ったのだ。
「行くぞ」
ダリウスはそう言って、自分の右手を出した。
リセはほとんど涙目で、ダリウスを見た。
手・・ああ・・つなぐのか・・
そう言ったのは私だ・・・
リセはおずおずと、ダリウスの手に自分の手を乗せた。
その手は大きく、少し冷たいように感じたが、
リセの手をしっかり握ってくれた。