魔法の恋の行方・7日目の恋(シリーズ5 ダリウスとリセ)

補佐官の面接

<補佐官・執務室・リセの事情>

コンコン

軽いノックの音がした。
「入ってくれ」
補佐官が声をかけた。
「失礼します」

入ってきたのは、
黒髪の小柄な痩せた魔女だった。
貧血ぎみの白い肌と、
瞳は茶色だが、少し緑が入っている。

定番の老女ではなく、
まだ若葉が芽吹く前の
小枝のような少女に見えた。

はつらつとは程遠い・・
暗い印象だった。

しかし、その容姿に似合わず、
強い意志と落ち着きが
その瞳には宿っている。

気真面目そうに黒い髪を後ろで束ねて、
魔女の正装の黒いローブを
着用して入室してきた。

補佐官はリセを見ると、笑顔で
「よく来てくれたね、
リセ、元気だったかい?」

「はい、先生・・
御無沙汰しております」
リセは丁寧に答えた。

「体の調子はどうかね・・
相変わらずかな?」



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