エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
鼻水のせいで寝つきが悪く、先ほどやっと寝たところだと伝えたら、すぐに既読がついた。
【熱は?】
【ないです。保育園も普通に行きました】
【よかった。もし夜中に発熱して夜間当番病院を受診するなら連絡して。車を出す】
【布施さん、心配しすぎですよ。解熱剤もありますし、たとえ熱が出ても朝まで様子を見ます。明日の土曜は午前中までかかりつけの小児科が診療してますので大丈夫です。子供は風邪を引いて強くなっていくものですから】
つい先ほどまで、この子を守れるかと不安になっていたというのに強がってしまう。
けれども、彼を安心させようと送った文面で瑞希の不安も薄らいでいった。
(結婚している人は、心配事を夫婦で話すことで解消しているのかな。シングルの私が、同じようにできるなんて不思議)
海翔の心配をした後は、治ったら三人でどこかへ遊びに行こうと誘われた。
父子関係を認めた以上、交流を拒むつもりはない。
まだ二歳の海翔は手がかかるのでふたりで遊びに行ってきてとは言えず、三人でのおでかけも了承するつもりでいる。
けれども、まだ一度も実現していない。