エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
「ない。お母さんとお父さん、仲良しだから」
瑞希の言葉に海翔は涙を引っ込めて、ニッコリと笑う。
天使の如き無垢な笑顔に、瑞希と布施の目が揃って三日月形になった。
「ななかおり」
「仲直り? 喧嘩じゃないから――」
「ななかおり、しゅるの!」
瑞希の膝から飛び下りた海翔が布施の手を引っ張り、瑞希の手と重ね合わせる。
驚いたふたりの視線が交わり、直後に同時に頬を染めた。
自分より温かな手に瑞希の心臓は大きく波打ち、照れくさくて引っ込めようとする。
けれども大きな手にぎゅっと握られ、阻止されてしまった。
「手を握ることができた。海翔のおかげだな」
布施が指を絡めるように、手を繋ぎ直す。
嬉しげに細められた瞳に見つめられ、瑞希の頬はさらに熱くなった。
(もう一度、好きだと言ってほしい。今度は素直に受け止めるから)
その気持ちを手を握り返すことで伝えようとしたのだが、海翔に引き離される。
間に割って入った海翔が、ふたりと小さな手を繋いで満足そうにムフフと笑った。
「ママと、おとーしゃんと、かいと。なかよし!」
瑞希の言葉に海翔は涙を引っ込めて、ニッコリと笑う。
天使の如き無垢な笑顔に、瑞希と布施の目が揃って三日月形になった。
「ななかおり」
「仲直り? 喧嘩じゃないから――」
「ななかおり、しゅるの!」
瑞希の膝から飛び下りた海翔が布施の手を引っ張り、瑞希の手と重ね合わせる。
驚いたふたりの視線が交わり、直後に同時に頬を染めた。
自分より温かな手に瑞希の心臓は大きく波打ち、照れくさくて引っ込めようとする。
けれども大きな手にぎゅっと握られ、阻止されてしまった。
「手を握ることができた。海翔のおかげだな」
布施が指を絡めるように、手を繋ぎ直す。
嬉しげに細められた瞳に見つめられ、瑞希の頬はさらに熱くなった。
(もう一度、好きだと言ってほしい。今度は素直に受け止めるから)
その気持ちを手を握り返すことで伝えようとしたのだが、海翔に引き離される。
間に割って入った海翔が、ふたりと小さな手を繋いで満足そうにムフフと笑った。
「ママと、おとーしゃんと、かいと。なかよし!」