エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
 どこに視線を止めていいのかわからず目を泳がせていたら、「瑞希」と色のある声で呼ばれた。

「おいで」

 差し出された手に、ダイヤで飾られた左手をのせる。

 優しく力が込められて、引き寄せられた。

 そのまま抱えるようにベッドに誘われ、真っ赤な顔の瑞希を布施が組み敷く。

 ともすれば冷たい印象にもなる精悍な瞳は今、男の色香を放って瑞希を強く欲していた。

 その目に見つめられたら、瑞希の情欲も掻き立てられる。

 羞恥心よりもそれが勝り、吐息を漏らしたら、唇が重なった。

 水音が立つほどの深いキスを繰り返し、衣服を一枚一枚丁寧にはぎ取られ、指で舌で体中を愛された。

(気持ちいい。こんなの初めて……)

 布施の髪が瑞希の内腿をくすぐり、秘部からはたちまち蜜があふれ出す。

 たまらず喘いで身をよじり、彼に向けて手を伸ばせば、唇を舐めた布施が顔を上げた。

 瑞希の求めに応じて、強く抱きしめ、口づけてくれる。


「布施さん、愛してます……」

「俺の方が愛してる。後悔はさせない。必ず、幸せにする」

「ああっ……!」


 繋がる部位から全身に強烈な快感が走り抜ける。

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