放課後ランディング
1 いつもとチガウ 夏慧
部活の途中で抜け出した。
この暑い中
タオルがないなんて自殺行為だし!
と、アップもそこそこに
夏慧はコーチにお願いして
教室まで戻ってきた。
誰もいない校舎の中
走る、夏慧の足音と
遠くから部活生たちの声が聞こえる。
誰もいない教室
「あれ?」
だと、思ったら人がいた。
誰だろ? のぞき込むと
「うっ、大輝…?」
なんで?
サッカー部グラウンドでやってたよね?
少しだけ高鳴る心臓の音を
あわてて手で押さえ
夏慧はまわりに人がいないか
つい見まわしてしまった。
「……」
シンッ、とした教室の向こうで
放課後の喧騒が聞こえた。
バレー部の掛け声
陸上部の並んで走る足音
野球部の球を打つ音が遠くに響く。
「それにしても、暑い……」
教室、クーラー切れてて暑いのに
スヤスヤと大樹は幸せそうだし。
もう、熱中症になっちゃうよ?
仕方なく
大樹の肩を揺すって起こすことにした。
この暑い中
タオルがないなんて自殺行為だし!
と、アップもそこそこに
夏慧はコーチにお願いして
教室まで戻ってきた。
誰もいない校舎の中
走る、夏慧の足音と
遠くから部活生たちの声が聞こえる。
誰もいない教室
「あれ?」
だと、思ったら人がいた。
誰だろ? のぞき込むと
「うっ、大輝…?」
なんで?
サッカー部グラウンドでやってたよね?
少しだけ高鳴る心臓の音を
あわてて手で押さえ
夏慧はまわりに人がいないか
つい見まわしてしまった。
「……」
シンッ、とした教室の向こうで
放課後の喧騒が聞こえた。
バレー部の掛け声
陸上部の並んで走る足音
野球部の球を打つ音が遠くに響く。
「それにしても、暑い……」
教室、クーラー切れてて暑いのに
スヤスヤと大樹は幸せそうだし。
もう、熱中症になっちゃうよ?
仕方なく
大樹の肩を揺すって起こすことにした。
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