僕の歩く空
学校
「おー、たかしー昼飯食った?」

そう言いながら、満面の笑みで肩を組んでくる、秀司。

俺はこいつとは中学に入ってから仲良くなった、言わば不良友達。

「いや、まだ。」

「お前の、まだあんじゃね?給食。」

教室に入ると、俺の席には給食はなかった。

秀司は違うクラスだし、俺は一人、席に着く。

「たかし給食食べるか?」
担任の村瀬。
数学教師で、他の先生よりは話が通じる奴だと俺は、一目置いていた。

「じゃ、パンとシチューだけでいい、白身魚はいらない。まずそうだから。」

村瀬は鼻で笑いながら、パンとシチューをくれた。

朝から何も食べていなかったし、腹ペコだ。

シチューをおかわりした。
「たかし、ここ。」

隣の席の、美香が指で口の下を指している。

「シチューついてるよ。」
俺は手でシチューを拭き取った。

美香は、ニコッとしてうなづいた。

美香はこのクラスでは一番かわいいし美人だったが、学年では3番目くらいで、学校全体では6番目くらいだった。

でも、クールな性格のため、男は近寄りがたく、隠し撮りした写真や女子が一緒に撮ったプリクラなんかに値がついて、一部の男子で売買されていた。
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