僕の歩く空
たかしは美香の行動が、内心すごく嬉しかった。
たかしは美香がずっと好きだったのだと今やっと確信したのだった。
「たーかし、まだいたんだここに。」
たかしはビクッとして、起き上がると、いつものように笑顔の秀司がやってきた。
「いよいよだね♪俺昨日は興奮してあんま寝れなかったよ。」
「え? あぁ、やっぱそれやめね?」
たかしはめんどくさそうに言った。
本当にめんどくさいと思っていたし、何しろ美香とあーなった後だったし。できれば一人で余韻に浸っていたかったんだ。
秀司は悲しい表情で、近寄り。
「おいー、何だ?緊張か?自信ないのか?」
こいつおちょくりやがって。でもその手には乗らないぞ。冷静になれ、俺。
「ま、そうだな、だから、おまえも諦めろよ。」
秀司は諦めなかった。
「あ、たかし嘘ついた、口だけの男は最低なのね、俺たかし信じてたのに、裏切るのか?」
「わかったよ、彼氏がいるかいないか確かめるよ、でもそれだけ、それで終わり、その後は無しだからな。」
別に何をするわけではない。ただ聞くだけだし。
秀司は後味を悪くするのが嫌だった。だからまぁ、約束は守った。