社長はお隣の幼馴染を溺愛している
「ど、どうしてそんなこと急に……。おばさんの嫌みなんていつものことだし……」
「違うだろ。昔は素直に俺を頼っていたのに、あの後から――」
「やめて!」
その先を言わないで欲しかった。
ずっと蓋をしてきたのに――私たちの関係が壊れないようなかったことにして。
「志茉の両親が死んで、俺が志茉を抱いた後から、俺と距離を置いた。違うか?」
「ち、違うわ!」
否定しても要人は私を逃がさない。
私の腕を掴んだまま、放してくれなかった。
「仁礼木から、なにを言われた?」
「言いたくない!」
ふわっと体が宙に浮き、大きな手に支えられたかと思ったら、そのまま、畳の上に押し倒された。
痛くはなかったけど、驚いて要人を見上げた。
「要人……! 駄目!」
「じゃあ、ちゃんと逃げずに話せ! いつまで、俺から逃げるつもりだ!」
顔を背けても、あごをつかまれ、要人のほうを向かせる。
私がどんなに睨んでも、要人は私から絶対に、目を逸らさなかった。
「言わないなら、抱くぞ」
外で怒った時の要人は、冷たい雰囲気を持つ。
でも、私に対してだけは違う。
「違うだろ。昔は素直に俺を頼っていたのに、あの後から――」
「やめて!」
その先を言わないで欲しかった。
ずっと蓋をしてきたのに――私たちの関係が壊れないようなかったことにして。
「志茉の両親が死んで、俺が志茉を抱いた後から、俺と距離を置いた。違うか?」
「ち、違うわ!」
否定しても要人は私を逃がさない。
私の腕を掴んだまま、放してくれなかった。
「仁礼木から、なにを言われた?」
「言いたくない!」
ふわっと体が宙に浮き、大きな手に支えられたかと思ったら、そのまま、畳の上に押し倒された。
痛くはなかったけど、驚いて要人を見上げた。
「要人……! 駄目!」
「じゃあ、ちゃんと逃げずに話せ! いつまで、俺から逃げるつもりだ!」
顔を背けても、あごをつかまれ、要人のほうを向かせる。
私がどんなに睨んでも、要人は私から絶対に、目を逸らさなかった。
「言わないなら、抱くぞ」
外で怒った時の要人は、冷たい雰囲気を持つ。
でも、私に対してだけは違う。