社長はお隣の幼馴染を溺愛している
要人の両頬を掴み、その唇に自分の唇を泣きながら重ね合わせた。
足りないぬくもりを埋めるように、人の熱を得るように、私は要人を求めた。
「志……茉……」
要人は拒まず、私のつたないキスに応えて、何度もキスを繰り返した。
何度目かのキスで、要人は私の体を押し倒し、タガが外れたように体を求めた。
――重なる影はふたつ。
大きな手に触れられた体は、熱を持ち、生きていることを教えて、私に大きな安心感を与えてくれる。
「……かな……め……。もっと抱きしめて」
「……っ」
要人の唇が、私の皮膚の上になぞり、赤い痕を残すたび、小さな痛みを伴う。
自分の存在を刻みつけ、私に忘れさせないためのもの。
耳から首筋へ、首筋から胸元へ――要人の感触を感じる。
それが、心地よくて涙がこぼれた。
その涙に気づいた要人は、舌で涙をすくい、舐めとる。
「志茉……俺は……」
「止めないで。このまま、私を奪って」
「止まれるわけ……ないだろ」
気づくと、私と同じように、要人も泣いていた。
要人が泣くところを私は初めて見た。
足りないぬくもりを埋めるように、人の熱を得るように、私は要人を求めた。
「志……茉……」
要人は拒まず、私のつたないキスに応えて、何度もキスを繰り返した。
何度目かのキスで、要人は私の体を押し倒し、タガが外れたように体を求めた。
――重なる影はふたつ。
大きな手に触れられた体は、熱を持ち、生きていることを教えて、私に大きな安心感を与えてくれる。
「……かな……め……。もっと抱きしめて」
「……っ」
要人の唇が、私の皮膚の上になぞり、赤い痕を残すたび、小さな痛みを伴う。
自分の存在を刻みつけ、私に忘れさせないためのもの。
耳から首筋へ、首筋から胸元へ――要人の感触を感じる。
それが、心地よくて涙がこぼれた。
その涙に気づいた要人は、舌で涙をすくい、舐めとる。
「志茉……俺は……」
「止めないで。このまま、私を奪って」
「止まれるわけ……ないだろ」
気づくと、私と同じように、要人も泣いていた。
要人が泣くところを私は初めて見た。