世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1



 あかりが目をうるうるさせ、自分を呼んでいる。すごい、可愛い。



「あかりさん!!」
「ぐえっ!!」
「わっ! ちょっ、え、清谷くん!」



 爆速で駆け寄った清谷はあかりしか見えていないので、当たり前の如く隼也を蹴飛ばし転がした。
 隼也はゴロゴロと転がり呻いたが、清谷はポーッとあかりを見下ろしている。


 恋は盲目だ。
 しかしあかりは清谷が顔を赤くしているので、体調悪いのかな? とトンチンカンな心配した後、横目で土下座男子(隼也)をちらりと見た。



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