世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1
一瞬の間に、あかりの視線が高くなる。そして巨人二人から距離を取らされた。
「なんでここにいるの。俺知らない」
視線を下げると、総一郎があかりを抱き上げていた。
唇を尖らせ不服そうな塩顔美男子の至近距離からの登場に、普通の女子なら卒倒だがあかりはもう見慣れている。
あまりの安心感に、あかりは思わずむぎゅっとその首に抱き着いてしまう。
その瞬間、総一郎の周りにブワッと花が咲いた。
あかりからのスキンシップに心臓がバクバク鳴り、はちゃめちゃにときめいてしまう。
髪の毛からいい匂いがする、身体柔らかい、軽くて羽みたい。
総一郎の脳内は幸福感に満ちまくっている。